ネイキッドペア

ねいきっどぺあ

同じユニット内の 2 マスが同じ 2 候補だけを持つとき、その 2 数字を他のマスから除外できるテクニック。9x9 の盤面例とヒドゥンペアとの違いも解説。

ネイキッドペア (Naked Pair) は、同じ行・列・ブロック内の 2 つのマスが全く同じ 2 つの候補数字だけを持つ状態を指す。この 2 マスには必ずその 2 数字が入るため、同じユニットの他のマスからその 2 数字を候補として除外できる。

原理と適用

例えば、ある行の 2 マスがどちらも候補 {3, 7} だけを持つ場合、3 と 7 はこの 2 マスのどちらかに入る。したがって同じ行の他のマスには 3 も 7 も入れない。この除外により、他のマスの候補が減り、ネイキッドシングルが発生することが多い。

発見のコツ

候補が 2 つだけのマスを全て特定し、同じユニット内に同じ候補ペアがないか確認する。メモが正確に管理されていることが前提。Hard 難易度の攻略に不可欠なテクニックである。

盤面例で理解する

ネイキッドペアが現れた盤面
3
7
9
6
7
2
1
5
4
8
1
3
5
7
8
5
9
1
2
8
5
9
1
9
2
4
5
9
2
8
2
7
4
9
6
5
3
4
5
8
1
9
  • 候補が {1, 6} だけの 2 マス
  • 1 と 6 を候補から除けるマス

空のマスは未確定。r7c5 の候補は {3, 7} に絞られ、r8c2 は 8 に確定する。

上の盤面で、7 行目の左から 2 番目と 3 番目のマス (r7c2・r7c3) に注目してほしい。

r7c2 の候補を数えると、7 行目に 9・2・8、2 列目に 3・7・5・2・4、左下ブロックに 9・2・7・3・4・5 があるため、残るのは {1, 6} だけ。r7c3 も同様に候補は {1, 6} だけになる。これがネイキッドペアである。1 と 6 は必ずこの 2 マスに入るので、7 行目の他のマスから 1 と 6 を除外できる。たとえば r7c5 の候補は {1, 3, 6, 7} から {3, 7} に絞られる。

さらにこの 2 マスは同じブロックにも属しているため、除外はブロックにも効く。真下の r8c2 の候補は {1, 8} だったが、1 が消えて 8 に確定する (ネイキッドシングル)。ペア自体はどちらのマスに 1 と 6 が入るかを教えてくれないが、周囲の候補を削ることで確定の連鎖を生み出すのがこのテクニックの本質である。

ヒドゥンペアとの違い

ネイキッドペアとヒドゥンペアの対比
観点ネイキッドペアヒドゥンペア
定義2 マスの候補が同じ 2 数字だけになっているユニット内で 2 数字が同じ 2 マスにしか入らない
メモの見え方候補が 2 つだけで裸に見える他の候補に混ざって隠れている
候補を消す先ユニット内の他のマスから 2 数字を消すペアの 2 マスから他の候補を消す
探す起点マス (候補が 2 つのマスを探す)数字 (入る場所が 2 マスだけの数字を探す)

除外の向きが逆になるのが最大の違い。ヒドゥンペアで他の候補を消すと、そのままネイキッドペアになる。

ネイキッドペアが「2 つのマスに候補が 2 つしかない」状態であるのに対し、ヒドゥンペアは「2 つの数字がユニット内の 2 マスにしか入らない」状態を指す。ヒドゥンペアのマスには他の候補も並んでいるため、ペアがメモの中に隠れて見えることが名前の由来である。この場合の除外は逆向きで、その 2 マスから他の候補を全て消せる。

見分け方は視点の違いで覚えるとよい。マスを起点に「このマスには 2 つしか入らない」と探すのがネイキッドペア、数字を起点に「この 2 つの数字はここにしか入らない」と探すのがヒドゥンペアである。除外の対象も逆になり、ネイキッドペアはペア以外のマスから、ヒドゥンペアはペアのマスの中から候補を消す。